2015年11月例会を11月28日(土)に行いました。
【概要】
日時:2015年11月28日(土) 14:00~16:45
場所:三重大学 地域イノベーション研究開発拠点
【内容】
■三重大学 低炭素キャンパス(スマートキャンパス)
講演ならびに見学
講演ならびに見学
1)講演
「全学をあげたスマートキャンパス構築による省エネの推進」
三重大学 地域イノベーション学研究科 坂内正明教授
「全学をあげたスマートキャンパス構築による省エネの推進」
三重大学 地域イノベーション学研究科 坂内正明教授
2)見学 低炭素キャンパス 施設見学と説明(質疑応答)
3)事務連絡
4)親睦会
■以下の内容で行われました(出席者18名)
0)ご挨拶 鈴木均 中部電気電子情報工学部会長
(14:00~14:10 10分)
(14:00~14:10 10分)
↑恒例の部会長挨拶でスタート。皆さんの期待が膨らみます。 |
1)講演
テーマ
「全学をあげたスマートキャンパス構築による省エネの推進」
(14:15~15:05 50分)
・講師:三重大学 地域イノベーション学研究科 坂内正明教授
①スマートキャンパス取組み紹介(概要説明)
-)2013年度には2010年度に比べ、CO2排出原単位を
27.3%削減。
➁風力発電
-)発電能力300kW(一般家庭90世帯分) 。
③太陽光発電
-)発電能力60kW分のパネルを設置。
④ガスコージェネレーションシステム
-)発電能力2000kW(負荷に応じて減少させる)。
-)排熱を利用して熱供給も行う。ピーク電力抑制にも効果あり。
-)発電と合わせて約82%効率達成。
⑤デシカント空調
-)湿度を制御できるデシカント空調システムを導入。
-)同じ快適さを達成する場合、湿度も制御する方が、
温度だけを制御する場合よりも省エネになる。
⑥直流給電と直流機器(現在は撤去済み)
-)太陽光発電は直流を発電する。交流に変換して使用する
ケースがほとんどだが、交流に変換する時にロスが生じる。
-)LED(照明)は、素子自体は直流で動作する。
-)直流給電できるタイプの照明器具を用意し、
太陽光発電で発電した直流で動作させた。
省エネ効果18%確認。
⑦蓄電システム
-)キャパシタと鉛蓄電池を設置。トータル432kWh蓄電可能。
-)電力変動緩和のために使用。
再生可能エネルギーの変動は、キャパシタで
対応(速応性が必要)。
数秒オーダーの変動は鉛蓄電池で対応。
⑧今後の予定
-)需要予測に基づく、自動最適運用
(各設備の動作切替、運転状態変更等)。
-)全学参加型環境・省エネ活動の普及と更なる推進。
-)再生可能エネルギーを活用した新社会プロジェクト。
-)水素を活用としたスマートタウン構想。
-)etc.
2)見学 低炭素キャンパス 施設見学と説明(質疑応答)
(15:10~16:45 95分)
・説明に出て来た主要設備の見学
↑さぁ、見学に出発!緑の多い、雰囲気の良いキャンパスです。 |
↑鉛蓄電池。最初から質疑応答が熱く、この後の
時間配分が心配でした。
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↑遠くに風力発電のプロペラが。校舎上に別のタイプのものも。
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↑間近で見ると大きい!音も聞こえてきました。 |
↑風力発電機の中にも入れて頂きました。生涯初めてで、感動! |
↑当然、真下にも立てました。こんな体験なかなかできません。 |
↑ガスコージェネレーションシステムは壁で囲われています。
天井はありません。
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↑坂内先生の周囲で、質疑される皆様。これが醍醐味の一つ。
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↑今日みたいに大学病院にはドクターヘリがやって来ます。
人命のため、エネルギー安定供給の重要性が分かります。
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↑さて、ガスコジェネ室へ入室です。1000kW出が2基ありました。 |
↑排熱を積極的に利用して、無駄を少なくします。
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↑エンジン発電機も見せて頂きました。
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↑現在の発電状況が、管理部門の建屋で映し出されています。
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↑エネルギーマネージメントシステムで監視・操作されます。
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・今後の予定
■1月例会 テーマ「ロボットとサーボドライブ」
1月23日(土) 名工大 森田良文教授研究室
森田研究室見学と講演2件(うち1件は会員講演)
■3月例会 テーマ「省エネ(スマートグリッド他)」
3月19日(土) 名院大日比野学舎
4)親睦会
・場所:「昭和食堂」三重大学前店
・時間:17:10~19:00
昭和の良き時代をモチーフにした居酒屋さん。
座席の移動も激しく、いろんな方と交流を深める
事ができました。
最後はバスで近鉄江戸橋駅まで送って頂けました。
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