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2023年1月23日月曜日

2022年12月・情報工学実践セミナー(AIコース)

 電気電子情報工学分野は技術の進歩が急激で、その進歩に追いつくには講演を聞くだけでなく、自ら手を動かしてその技術を習得することが必要と考え、人工知能(AI)の実践セミナーを2022/12/4(日)、12/18(日)の計二日間実施しました。

 1.セミナー内容

  1. Python言語やAI関係の予備知識は不要として参加者を募集しました。
  2. 参加者には各自のPCを持参していただき、そのPCでAIの操作を体験していただきました。
  3. 無料ソフトと無料クラウドを使いました。
  4. 講師は企業でAIを使っている20代研究者(技術士1次試験合格者)野崎航平氏にお願いしました。
  5. 画像ファイル名称の入力とボタン操作だけで、画像認識を実現する仕掛けを講師が事前に準備しました。またアシスタント1名が、うまく操作できない人を支援しました。

2.実施結果

  1. 一日目は参加者10名(40~70歳代)全員がAIによる風船画像の認識を4時間で実現できました。二日目は画像内の人間の姿勢(骨格)を表示できました。(下図参照)
  2. 参加者から「体験できたことが良かった。今後、同様なセミナーを継続してほしい。」等の感想を頂きました。
  3. 参加人数は技術士部門ごとに機械×4、電気電子×3、建設×1、上下水道×1。技術士以外の一般参加者×1。多分野に渡ってご出席頂きました。 

風船認識

姿勢認識


 


2022年11月例会・講演会

 日 時:2022年11月26() 14:0017:20

実施方法:オンライン(Zoom

参加者:20

 (1)講演

半導体技術者が技術士(応用理学)を取得して何が見えるようになったのか

講演者: 鈴木孝昌氏(技術士(応用理学部門))

<講演概要>                          (配布資料あり)

これからの時代、様々な得意分野を持つ人材となること、あるいはそういう人材を育てていかないといけないと感じている。人材タイプを5分類で考えた場合、T型人材であるよりも、π(パイ)型、あるいは櫛型人材になることを心がけよう。電気電子情報工学部会にいる皆様は、その部門の高い専門性を磨くのも大事だと思うが、いろんな分野に興味を持って、いろんな方々と関係を築いていくことも大事だと考える。そうすることで、自身の専門性分野も増えるし(π型、櫛型人材になる)、社会全体で見れば、新しい技術発展や経済発展につながると思う。世の中では「サーキュラーエコノミー(循環経済)」という考えが提案されている。大量消費をベースとしている日本型経済構造などと一線を画す。特に欧州が力を入れ始めている考え方である。これには一企業、一個人だけで何かをしようと思ってもダメで、相互の連携が必要となる。このような背景をもとに、私が応用理学部門で技術士資格を取得したのも、この部門が色んな分野の技術が関係しているものであり、π型、櫛型の人材を目指して活動していくために有益であると思ったからである。皆様も、多くの分野の技術に関わって頂けたらと思う。


 (2)座談会(16:00~17:20)

講演者の鈴木先生、出席者約15名を中心に情報交換会を行いました。
各自の現況、抱えている疑問、興味のあるトピック、過去の経験談など、会話の中から様々な自己啓発につながる情報が提供されました。
一部の方々のトークに盛り上がり過ぎてしまった事もあり、予定時間をオーバーしてしまいました。
当初の出席者全員に発言の機会が回らなかった事、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
またのチャンスによろしくお願い致します(謝)。

 

                           記:古久根伸征(幹事)