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2015年9月26日土曜日

2015年9月例会

2015年9月例会を9月19日(土)に行いました。
【概要】
  日時:2015年9月19日(土) 13:30~17:00
  場所:名古屋学院大学 日比野学舎5階会議室 
【内容】
  以下の新会員の方々に講演頂きました。
  ご自身の業務を中心に紹介頂き、技術の歴史から
  今後の予想まで、幅広く学ぶ事ができました。
  お陰様で、大変有意義な講演会になりました。
  1)講演1 テーマ「航空機用、宇宙用電装品について」
      佐藤 章 先生(技術士/電気電子部門)
  2)講演2 テーマ「鉄道車両メーカの非鉄道技術者の経歴」
      山下 洋一 先生
      (技術士/電気電子・総合技術監理部門)
  3)講演3 テーマ「私の業務経歴」
       ~半導体LSI設計とLSI使用時の注意~
      林 誠 先生(技術士/電気電子部門)
  4)事務連絡
  5)親睦会

■以下の内容で、盛大に行われました(出席者37名)
0)ご挨拶 鈴木均 中部電気電子情報工学部会長
↑名院大日比野学舎 501講義室の様子
↑鈴木部会長による、ご挨拶
1)講演1 テーマ「航空機用、宇宙用電装品について」
(13:40~14:30 50分)
・講師:佐藤 章 先生、電気電子部門(電気応用)
・内容概要:
①シンフォニア テクノロジー株式会社・製品概要の紹介。 
➁航空機の電装品:
  エンジンと発電機一体構造とする構成の種類、
  SSPC(Solid-state-Power-Contllers)の配電システムについて。
  今後の技術課題と動向について。
③宇宙用の電装品:推力方向制御に必要となるアクチュエータ。
  アクチュエータは、油圧から電気、
  アナログコントローラからデジタルコントローラに変化
  H-2A、イプシロンなどに搭載された電動アクチュエータの紹介。
  信頼性確保のための信頼性向上と、環境試験の難しさの報告。
④主なQ&A
  Q.半導体の放射耐性の確保はどうしているか?
  →実際に試験を実施し確認したり、米国の部品データベースを
    使用することがある。しかし、いずれも費用が高いのが難点。
  Q.油圧から電動化を実現するには?
    パワーは油圧の方が大きいのでは?
  →高出力パワーは、大電流化で対応。
    今後SiCも使用して対応する。
    モータの回転としては、目的に応じて5,000-10,000回転という
    高回転出力の製品もある
↑佐藤章先生。航空機・宇宙用電装品の設計の難しさなど、
  分かりやすくご説明頂きました。
2)講演2 テーマ「鉄道車両メーカの非鉄道技術者の経歴」
(14:30~15:20 50分)
・講師:山下 洋一先生、
       電気電子部門(電気応用)、総合技術監理部門
・内容概要:
①自己紹介、日本車両製造株式会社、
  最新車両等についての紹介
②複数の橋梁架設工法の説明。送出し工法の紹介。
  特に反力自動調整機能を採用した架設管理システムの
  メリットの説明。(工期時間の短縮と人為的ミスの排除が可能)
  ご自身の工事実績の紹介。
③無人搬送車(AGV)についての紹介。
  1980年代、電磁誘導式/光学誘導式/自律誘導式等があった。
  当社らが開発したフェライト誘導式は汚れに強く、
  敷設、保守が安価。
  フェライト誘導式に必要なフェライトセンサの開発実績を紹介。
④「VHF電波による近距離発雷位置決定」の研究概要解説。
  名古屋大学空電研究所にて。
  アドコックアンテナを使用し、発雷位置の方位誤差の低減、
  高ゲイン化を実現。
⑤主なQ&A
  Q.新聞社の印刷所を見学した時にAGVを見たが...
    →それは他社製のAGVと思われる。
      現在、当社は大型AGVに特化しており、
      中小型AGVは製造していない。
  Q.線路の溶接はどうしているか?
    →線路を運搬する車両についてはわかるが、
      溶接については分からない。
↑山下先生の講演は、橋梁架設の概説を含み、
  分野をまたぐ内容で、 大変興味深いものでした。
3)講演3 テーマ「私の業務経歴
                        (半導体LSI設計とLSI使用時の注意)
(15:45~16:35 50分)
・講師:林 誠 先生、電気電子部門(電子応用)
・内容概要:
①自己紹介、業向経歴の紹介
  (日立超LSIシステムズ、ルネサスエレクトロニクス、
    ゼネラルエンジニアリング)
②ユーザーの多様な要望に応えるサブプロセッサの構成。
  そこ用いた高速&低消費電力EPROMについて説明。
  特にその鍵となったOTD型電流低減方式の解説。
 (センスアンプの高速化と低消費電流化を可能に)
③マイコン内蔵RAMの動作不良対策についての説明。
  高電圧サージによりラッチアップが発生。
  その原因推定と再現実験による原因特定。
  実施した再発防止策を説明。
④マイコンなどの半導体を使用する上での注意点。
  電気的最大定格は厳守するなど。
⑤今後の電子デバイスの必要技術として非接触充電技術の
  開発状況を説明
⑥主なQ&A
  Q.電源電圧安定化のための、電源配線インピーダンスの規定は?
    →そのような問題に直接携わっていないが、
      開発段階で分かっていれば規定しているはず。
      どんな問題も設計者とのコミュニケーションは必要。
  Q.ICの静電破壊に対する、内部の配線レイアウトの工夫は?
    →通常、IC内部の電源配線は面取り等、実施している。
      程度によっては問題になるかも知れない。留意する。
↑林先生による、有益なLSI設計ノウハウの講演。
  皆様の興味も深く、質問も絶えませんでした。
4)事務連絡 吉村元一 中部電気電子情報工学部副会長
・海外支援活動について
  支援業務の参加で視野が広がり、人生上の良い経験になる。  
  日本技術士会ホームページの技術士支援データベースで
 配信希望を登録した人には支援情報が入る。
  国内も含め、活動参加を希望される方は、登録して欲しい。

5)親睦会
・場所:「笑家(わらや)」日比野店
・時間:17:00~20:00
  バスによる送迎付きで、とても便利。
  メニューの一部が食べ放題で、大満足。
  新しい出会いもあり、さらに交流が深まりました。
↑「笑家(わらや)」の店内。昭和レトロを感じさせます。
↑お酒も料理もたっぷりと。会話が弾みます。 
↑新旧入り混じった皆様の交流。人数も増加して22名!
  皆様、お疲れ様でした。今後ともよろしくお願い致します。

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